「津軽三味線。」
・・・・毎度。
今日はスタジオベル始まって以来、初となる“三味線”での御利用のお客さんが来られました。
途中でマイクのセッティングの為にスタジオへ入ったんですけど、”ペケベンペケベンペケベンペケベン・・・・・・”ってね、カッコエエんですよ!!
ですから休憩に出て来られた時、いろいろとお話を聞かせて頂きました。
そしてお客さんが三味線を見せてくれましたよ・・・・・・
コチラです。
オイラが今まで見た三味線よりもネックが太いのでビックリしたんですけど、これがいわゆる“太棹(ふとざお)”と言われる物で、津軽三味線で用いられる形状なんだって。で、こうなってくるとギターリペアーマンの血が騒ぐやないですか。だからいろいろと細かい部分の話になっていったんです・・・・・まず、ネック?じゃなくて棹(さお)の材質ですけど稽古用が花梨で舞台用の高級品が紅木なんだってさ・・・・・
稽古用と舞台用がある事にビックリ!!
ボディ??じゃなくて胴は花梨材なんですけど、胴の内側が凄いんですよ、まずは普通の物が“丸胴”と呼ばれる物で、何の細工も施してないのだそう。
がしかし、高い物になりますと違うんですよね~。“綾杉”と呼ばれる綾目模様が胴の内側に掘り込んであるんです。これがギターで言うところの“ブレイシング”の役割なんでしようねぇ。アコースティックギターではブレイシングの入れ方で音色をコントロールしているんですけど、この”綾杉”も同じ事が言える訳ですよ。
・・・・・・”綾杉”初耳ッス。
そして綾杉の製造過程です。殆どの物が機械彫りらしいですけど、やはり名工と言われる方がおられるらしく手彫りで行われる物もあるんだって。そして均一な彫りの機械に対して手彫りの物は音の共鳴を知り尽くしている名工の手によって複雑な綾目模様が施されるそうですよっ!!
・・・・・・やはり職人はスゴイね。
そして張ってある皮ですけど、一般的には犬皮らしいです。
・・・・これにもビックリ!!
その後も細かな部分の仕様を教えて頂き、オイラは感動の連続ですよっ!!そして最後に“撥(ばち)”です・・・・・
鼈甲です!!
高そうやらっ!!
“柄(え)”の部分は水牛でしたけど、他に象牙の物もあるんだってさ。この鼈甲でも、色の薄い部分が多ければ多いほど高価なんですって!!10万以上するみたいですよ。撥が10万ってギターで言ったらピックが10万みたいなもんですからねぇ。
・・・・・お客に投げたり出来んな。
そんな感じで、オイラは目からウロコの一日でした。
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